株式会社JAMが運営するアパレルブランド「KEBOZ」では、店舗POSの切り替えとあわせて、Shopify – スマレジ会員情報連携アプリ「Omni Hub」や、ロイヤリティプログラムアプリ「Appify VIP」を導入し、OMO環境を構築しました。

KEBOZにおいて、OMO環境の構築を行った背景や、Omni Hub導入後のご感想、今後の構想について、EC担当 水田様にお話しをお伺いいたしました。

KEBOZ_interview_OGP
KEBOZ_LOGO

KEBOZ(ケボズ)

コンセプトは、「着たい服を作る」。
ブランドマネージャーKenbo が手掛ける「 KEBOZ 」は、 2017 年始動。
野球好きがクスッとなるアイテムやプロ野球球団とのコラボレーションなど野球を軸に様々なプロダクトを展開。
ブランド名の由来である”Kenbo と仲間たち”とともにファッションを起点としたコミュニティ作りを提案。
現在は全国に4 カ所の直営店 東京蔵前店、大阪北堀江店、福岡六本松店、北海道旭川店 、全国各地で POP UP SHOP を開催しており、今後名古屋や沖縄などにも店舗拡大を予定。https://www.instagram.com/keboz/
オンラインストア:https://kebozshop.com/

インタビュイー

株式会社JAM KEBOZ EC担当 水田 日向様


ストリートアパレルブランド「KEBOZ」、お客様ファーストのOMO型ストアを目指し、僅か3週間で導入完了


― まずはじめに、貴社と「KEBOZ」について教えてください。

「KEBOZ」は、代表の川村 健一が「自身の着たい服を作る」をコンセプトに立ち上げたアパレルブランドです。
ブランド名の「KEBOZ」とは、川村のあだ名であるkenbo(けんぼう)の仲間たちという意味が込められています。東京、大阪、福岡に直営店を展開している他、全国でイベント開催やポップアップストアの出店も行っています。

また、株式会社JAMは、アパレル事業「KEBOZ」と併せて、飲食事業「居酒屋 旭一」も運営しています。アパレル事業の代表 川村と飲食事業の代表 門前が北海道旭川出身で、高校の同級生二人が創業しました。

― 水田様の担当領域についてもお聞かせください。

KEBOZのEC領域をメインで担当しています。スマレジやOmni Hubの導入、オンラインサイトの改修などを行うにあたり、「さすがに専任の担当者がいないと」ということで、2022年8月にEC担当として入社しました。
前職もアパレル業界で店舗の店長をしていたのですが、実はその際にスマレジを利用していましたので、スマレジのことはよく理解できている状態で導入作業をスタートできました。

― スマレジへの切り替えやOmni Hubの導入を決定されてから、3週間程で導入作業を完了されていますが、その背景をお聞かせ下さい。

2022年8月に、POSレジの切り替えや、オンラインサイトのUI改修、会員統合、ポイントプログラムなどの話が挙がったのですが、新シーズンの立ち上げが9月にあり「そこまでに間に合わせたい」ということで、約1カ月弱しか無い中で、移行や導入作業を行うことになりました。
私も8月に入社したばかりということもあり、現行のシステムやフロー、今回の改修意図などを理解する間もなく導入作業がはじまりましたので、当時は「とにかく入れなきゃ!」という感じではありました(笑)

AppifyさんやOmni Hubさんから貰ったサービス導入までのタスクリストには「いつ何をしたら良いか」ということがしっかり書かれており、それを元に3社で連携して進めたられたことで、大きなトラブルなくサービス導入することができたと思っています。

また、東京の蔵前に店舗があったり、今後店舗が増えていく中、オンラインだけポイントが付いて、せっかく店舗に来店してくれたお客様に対してポイントが付かないというのは、今の時代「変」ですよね。これからブランドを確立していく上で、KEBOZではお客様にとっての購買体験を大事にしていきたいと考えています。我々が目指す「お客様ファーストのOMO像」が明確にあったからこそ、そこに向けて「やるぞ!」と決めてスピード感をもって進められたと思います。

OMO構築に必要なものを手探りで探していくと、理想的なパッケージが出来上がっていった


― スマレジ、Omni Hub、ポイントプログラムとしてAppify VIPを選んだ理由を教えて下さい。

スマレジ導入以前は、海外製のPOSレジを使用していたのですが、やはり日本のシステムに合っていないなと感じる部分がありました。
店舗で働いていた時の経験からも、今後、店舗が増えていくことを考えた時に、一部のスタッフだけでなく、店舗スタッフ全員がPOSレジを触れることが必要になってくると感じていました。そのためにも、POSレジは「感覚的に使える」ということが大事だと思います。
その点スマレジは、通常のレジオペレーションから売上分析の点に於いて、絶対的に使いやすいというのが移行の一番の決め手となりました。

オンラインストアでは、元々ポイントプログラムを実施はしていたのですが、店舗やモバイルアプリと連動していなかったことが課題でした。
モバイルアプリとしてはAppifyを利用していたことから、同じAppifyさんのアプリ「Appify VIP」にポイントアプリを切り替えることにしました。加えて、そのポイントをスマレジと連動していくことを考えて、Omni Hubの導入も決めたような形でした。

当初は、既に運用中のShopifyxロジクラ(※1)をベースに、やりたいことを実現する方法を手探りで探していたのですが、そのうちに必要となるアプリやサービスが1つ1つ繋がりだし、理想的なパッケージが出来上がりました。

(※1)【参考】Shopifyで構築した自社ECで販売。ロボット物流サービスの活用で1日4,000件の注文でも2日以内にお届けする体制を実現。出荷ミスはゼロに。

KEBOZ_app_configuration

ポイント一元化は、お客様にとって「あって当たり前」。店舗でもECでも、お客様の体験を大切にしたい


― Omni HubとロイヤリティプログラムVIPを導入後、お客様や店舗スタッフの方のご感想をお聞かせ下さい。

お客様には確実に喜ばれる場面が多いですね。店舗側でもポイントが使えるようになりましたので、お客様がリピートしてくれやすくなりました。

KEBOZは、お客様との繋がりを大事にしているブランドですので、店舗スタッフもその点を非常に重視してくれています。
例えば各スタッフがInstagramアカウントを開設し、お客様と繋がっていることも多く、KEBOZの強みの一つになっているなと思います。ここにOmni Hubが加わったことで、店舗接客により厚みが加わったと思います。

これまではお客様の情報や購入履歴は、「記憶」でしかなかったものが、「データ」として見れるようになりましたので、前回買ってくださった商品を元に提案できるようになるなど、接客のアプローチの仕方が増えたかなと思います。

― ポイントプログラムの告知はどのようにされたのですか?

「あって当たり前」のシステムだと思っていましたので、オンラインストアやインスタなどでは「ポイントシステムが出来ました」という案内は、大々的には行いませんでした。
しかし、店舗でのポイント付与やポイント利用なども出来るようになり、知らないと損をしてしまうことになってしまいますので、お客様が損をしないように、そしてせっかく足を運んでくださったお客様に喜んでいただきたいという気持ちから、店舗スタッフ各自が積極的にご案内をしてくれています。

店舗では、KEBOZのLINE公式アカウントを開いてもらい、リッチメニュー上に設けている会員マイページへの案内をクリックしてもらい、会員証を提示してもらっていますが、特に分かりにくいところもなく、お客様もスタッフもすんなりと対応しています。

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店頭での会員登録・会員証提示の流れ

「選んでくれたお客様との繋がりを大切にしていきたい」KEBOZが目指すOMO型ストアの理想像とは


― 今後の展望についてお聞かせください。

KEBOZは、コロナ禍に成長したブランドですので、最初はオンラインからオフラインに流すO2Oを手探りで始めました。そこから徐々にオムニチャネルという言葉が出てきたり、OMOという言葉が出てきましたが、アパレル業界では、まだOMOを実現できているブランドはかなり少ないのではないかなと思っています。ですので、我々もまずはオムニチャネル化から、しっかり進めていきたいと考えています。

具体的には、LINEの活用について試行錯誤し始めたところです。
2022年9月から顧客情報の一元化とポイントプログラムを導入したことで、データは蓄積されていたものの、活用する術がありませんでした。しかし2022年11月に、「CRM PLUS on LINE」を導入したことにより、セグメント配信などもできるようになりましたので、お客様にあった発信を行っていきたいと考えています。先述の通り、弊社ではモバイルアプリも運用しているので、LINEとどう組み合わせてお客様の体験を作っていくのか、社内で日々議論しています。

他にも、オンラインストアのコンテンツ拡充なども計画しています。
オンラインストアは商品を販売しつつも、もっとお客様にとって楽しい場所にしてもらえるよう、今後オンライン独自の色々なコンテンツを発信していきたいと考えています。

TikTokをはじめとするショート動画が出始めてから、多くの情報が自然と流れてくるようになり、トレンドの変化も速く、大きくなってきていると感じています。その中から、わざわざ私達のブランドを選んでくださったお客様との繋がりを大事にしていきたいと思っています。何もなくてもお店に来てくれる、たまってくれるような感じが理想ですね。
KEBOZのブランド名の由来でもある「仲間」が原点ですので、ブランドが成長していってもその部分は変わらず大事にしていきたいと考えています。

― 最後にOmni Hubに期待することはございますか?

今はようやく顧客データが集まり、施策を打てる土台が整ったところです。これからは、蓄積されたデータを分析しどのような施策を打っていくかというステージに入っていくと思っています。
とにかくやりたい施策が多く、これからも新しいことにどんどん挑戦してきいたいと思っていますので、Omni Hubさんには、新機能や活用方法、Shopifyに関することまで、ぜひ色々と新しいご提案をしていただきたいと思っています。

KEBOZ_store

※この記事は、2023年2月に実施したインタビューに基づいて作成したものです。
※記事の内容は掲載時点のものです。


▼KEBOZのことをもっと知りたい方はこちらの記事もご覧ください!

KEBOZ(ケボズ)について


コンセプトは、「着たい服を作る」。ブランドマネージャーKenbo が手掛ける「 KEBOZ 」は、 2017 年始動。
野球好きがクスッとなるアイテムやプロ野球球団とのコラボレーションなど野球を軸に様々なプロダクトを展開。
ブランド名の由来である”Kenbo と仲間たち”とともにファッションを起点としたコミュニティ作りを提案。
現在は全国に4 カ所の直営店 東京蔵前店、大阪北堀江店、福岡六本松店、北海道旭川店 、全国各地で POP UP SHOP を開催しており、今後名古屋や沖縄などにも店舗拡大を予定。https://www.instagram.com/keboz/

会社名:株式会社JAM
所在地:東京都台東区蔵前2-4-3
代表者:川村 健一
事業内容:アパレル事業、飲食事業
Webサイト:https://kebozshop.com/

オムニチャネル会員連携アプリ「Omni Hub」について


「Omni Hub」(オムニハブ)は、「店舗とECをつなぎ、購買体験をアップデートする」をミッションに掲げる、オムニチャネルでの顧客体験向上に貢献するアプリです。初期費用なし、開発不要でShopifyで構築したオンラインストアとスマレジで管理する店舗の間で顧客情報を一元化することで、共通でのポイント施策実施やメッセージ配信など、顧客体験の向上による売上増加をご支援しています。
本アプリは、Shopify Experts、スマレジ Developers Expertに認定されている株式会社フィードフォースが提供しています。(※2つの認定を有している国内唯一の企業です。)

会社名:株式会社フィードフォース
所在地:東京都文京区湯島 3-19-11 湯島ファーストビル5F
代表者:代表取締役 塚田 耕司
事業内容:データフィード関連事業 / デジタル広告関連事業 / デジタルマーケティング関連事業 / その他事業
Webサイト:https://www.feedforce.jp/