HEAVEN Japanは、「快適な着け心地」「バストの形を整える機能」「服を着たときの立体感」すべてのこだわりを叶える「適正下着®」を製造・販売しています。
販売経路として、オンラインストアのほか、実店舗として「試着体感サロン」を東京と大阪で2店舗運営しています。さらに、ポップアップストアを全国で開催するなど、顧客接点の拡大に努め、店舗とECの会員情報の連携に際して、オムニチャネル会員連携アプリ「Omni Hub」を利用しています。
HEAVEN Japan最大の特徴は、「お客様の満足」に向けてOmni HubやShopifyの各機能を使いこなしていることです。「Omni Hubを利用すると現状把握も施策もやれる幅がグッと増えるんですよね。Omni Hubの1機能で、新しい施策を10個も20個も実現できるんです!」と語る裏側や今後の展望について、お伺いしました。


HEAVEN Japan(ヘヴンジャパン)
女性のさまざまな体形の悩みに寄り添い、美しいシルエットと心地よいフィット感を追求した「適正下着®」をお届けしています。オンラインショップ、試着体感サロン、ポップアップショップを通じて、お客様との多様な接点を大切にしながら、Shopifyの機能をフル活用し、エンゲージメント向上に取り組んでいます。
オンラインショップ:https://shop.heaven-jp.co.jp/
インタビュイー
株式会社HEAVEN Japan
取締役 執行役員 今川 浩志様
マーケティングコミュニケーション部 横田様、原田様
DX部 山地様、平田様、奥田様
「お客様の満足」中心の事業運営を支えるのは「失敗を恐れない」社内文化
― HEAVEN Japanの概要や特徴について教えてください。
HEAVEN Japanは、「適正下着®」の提供を通じて、お客さまが下着選びで抱えていた悩みや不安を解消して日々の生活が快適になることを目指し、事業運営している女性下着ブランドです。当初はオンラインストアで販売を行っていましたが、実際に商品を試したい、という要望も多く、実店舗「試着体感サロン」を東京・青山、大阪・心斎橋で運営、ポップアップを全国各地で開催しています。

ブランドとして長く事業運営するためには、お客様に継続してご満足いただく、ということが重要だと思います。弊社が女性下着という日々着用するものを販売していることもありますが、「買っていただく」ではなく、お客様のライフステージや価値観の変化に合わせたご案内を通じて「ご満足いただく」ことを最優先に考えるようにしています。
― HEAVEN Japan様とやり取りしていても、「お客様の満足」が考えとして強く社内に浸透していて、施策実行もとてもスピーディな印象です。これを実現している社内文化や体制を教えてください。
弊社は、社内文化として「お客様のご満足につながることを行う」「失敗を恐れず挑戦する」「やってみて学び、すぐ次に活かす」ことを推奨しています。「お客様が喜びそうなこと」や「お客様からいただいたご指摘」をすぐに社内共有、実施する文化が根づいていると感じます。

体制面では、ECの運営・企画などを行うマーケティングコミュニケーション部、お客様サポートチームに加えて、エンジニアリングで施策実行を支援するDX部も社内に存在します。
お客様対応の中で課題が出たり、新しい企画が立案されたりすると、技術的なサポート含めてすぐに実行に移しています。スピード感を持ってアクションを行うことで、お客様のより良い体験に繋げたり、次の学びを得たりしています。


画像右:DX部 奥田様、マーケティングコミュニケーション部 原田様、横田様
「お客様の満足」を実現するための、Shopifyを活かす顧客情報集約・活用術とは?
― 「お客様の満足」のために取り組んでいる具体的な施策について教えてください。
お客様にご満足いただくためには、「お客様の好みや購入履歴、フィッティングに関する情報などを適切に把握すること」と、「その情報をもとに、お客様にとって必要な情報を、最適なタイミング・方法でご案内すること」が重要だと考えています。
お客様からご提供いただいた情報は、適切に保管し、お客様のご要望により的確にお応えするために活用しています。
Shopifyでは、顧客メタフィールドにお客様の情報を蓄積することが可能で、さらにメタオブジェクトを活用することで、より柔軟に幅広いデータを管理・活用することができます。これらの機能を最大限に活用し、お客様一人ひとりに寄り添ったご提案ができるよう努めています。
2つほど施策の具体例を挙げますね。
1つ目として、弊社では、商品購入後にアンケートを行っており、お客様の価値観やライフスタイルをお伺いしています。
アンケートは回答率が65%、回答完了率が36%と多くのお客様に回答いただいています。
これらの情報はShopifyの顧客メタフィールドで保管しています。
ご回答を元に、お客様に合わせた内容を、お客様に合わせたタイミングで、メール、LINEを用いてお送りするようにしています。
※アンケートの回答率は `回答数 / 表示数` 、完了率は `完了数 / 表示数` で算出。
2つ目に、Omni Hubで店舗の販売員情報もShopify注文情報内に連携することができるようになったので、店舗での購入時には対応したスタッフの接客体験についてお伺いするようにしました。
Shopifyの「メタオブジェクト」を利用し、店舗スタッフごとに、接客時のお客様の評価を記録しています。お客様のお声を元に接客を改善してきたこともあり、接客の満足度は4.78(5点満点)と高い水準の数値となっています。
今後はお客様の評価を元に、店舗スタッフのより多くの活躍を見出し、勤務満足度向上につなげていきたいです。

Omni HubとShopify Flowで「おみくじ」を実現!?Omni Hubは店舗の顧客体験を向上するパートナー
― 店舗とECの会員連携において「Omni Hub」を利用いただいていますが、その感想を教えてください。
店舗とECの間でお客様に一貫した体験を提供する「オムニチャネル」「OMO」は、小売事業者にとって必須の施策ですので、Omni Hubは弊社にとって事業運営に欠かせない存在です!
そのうえで、私たちはOmni Hubのことを「店舗のお客様体験向上のアイデアを実現するツール」だと考えており、店舗とECの会員連携で基礎となる「店舗・EC共通ポイント」の他にも、様々な面白い施策を行っています。
例えば、年始にポップアップストアを開催した際、「正月だし、おみくじみたいなことをやってみたい」というアイデアが挙がりました。
少し考えたのですが、Omni Hubの「来店チェックイン機能」とShopify Flowを掛け合わせることでそれができたんです。

恐らくOmni Hubからすると、意外な利用方法だろうと思います。しかし、Omni Hubの1機能とShopify Flowや他アプリを組み合わせると、新しい施策を10個も20個も実現できてしまうので、面白くて仕方がないですね。
他にも「来店チェックイン機能」を利用すると「整理券発行」のようなことも実現できそうなんです。店舗でお客様により便利で楽しい体験を提供するための土台としてどんどん活用していきたいです!

― 「おみくじ」の話を最初に聞いた時には、「こんなことできるのか!」と驚いたことを覚えています。どのようにしてそのようなアイデアが浮かんでくるのですか?
私たち自身、小売の事業者であるとともに、私たちの商品や様々な商品を購入する消費者です。一人の消費者目線で、「こんなことあったら面白いな」「これ少し気になるな」と思うことを雑談程度に社内で話している、という感じですかね。
「どうやったら実現できるんやろうか…」と思うアイデアも多いのですが、大抵のことはOmni HubとShopify Flowを組み合わせることで実現できたりします。実現方法を思いついたりすると、とても楽しいですね!
このように柔軟なデータ管理と、お客様を想った施策を行えるのが、Shopifyを活用する醍醐味です。
― オムニチャネル化は、”店舗とECをつなぐこと”と捉えられていますが、HEAVEN Japan様ではオムニチャネル化を、”施策の柔軟性を高めるDX”と捉えてご活用されていらっしゃるんですね。

― HEAVEN Japan様の今後の展望についてお聞かせください。
女性下着のHEAVEN Japan事業をより成長させたい、ということは当然考えているのですが、それに加えて、これまでの取り組みを多くの事業者様に展開したいと考えています。
これまでHEAVEN Japanが取り組んできた顧客エンゲージメント(顧客との関係性)深化の取り組みは、すべての小売事業者様でますます重要になります。
そこで、HEAVEN Japanの行ってきたShopify活用ノウハウやフィードフォースグループの提供するOmni HubやCRM PLUS on LINE(LINEでのCRMをサポートするアプリ)を活用して、小売事業者様のデジタル化(DX)の支援する取り組み「つなデジ」を開始しました。
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フィードフォースグループとHEAVEN Japanが提携。Shopify利用マーチャント向けに、顧客エンゲージメント向上によるDX支援パッケージ「つなデジ」を提供開始
Shopifyを活用して「このようなデータが取りたい」「データを使ってこのようなことを行いたい」と考えている事業者様は非常に多いはずです。弊社は実際に小売事業を行っていますので、そこで得た知見を「つなデジ」で他社様にも展開し、より多くの事業者様とお客様の関係をつないでいきたいです。

― 今後、連携して取り組みを深めていきましょう!本日は素敵なお話を聞かせていただきありがとうございました。
※この記事は、2025年3月に実施したインタビューに基づいて作成したものです。
※記事の内容は掲載時点のものです。
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『リピーター比率6割以上 会員の9割がLINE連携!HEAVEN Japanが “ FTV “向上に向けて実践する メッセージ配信の妙技』
Stack Insiders
『顧客体験を追求したD2CブランドHEAVEN Japanの挑戦。Shopify Flowを活用したCRM戦略』
株式会社HEAVEN Japan について
ビジョン:Life is Happiness
ミッション:胸おどる体験や感動、喜びをあなたと共に
会社名:株式会社HEAVEN Japan
所在地:大阪府河内長野市木戸一丁目6番40号
代表者:代表取締役 CEO 松田 崇
事業内容:下着製造小売
Webサイト:https://heaven-jp.co.jp/
公式オンラインショップ:https://shop.heaven-jp.co.jp/
オムニチャネル会員連携アプリ「Omni Hub」について
「Omni Hub」(オムニハブ)は、「店舗とECをつなぎ、購買体験をアップデートする」をミッションに掲げる、オムニチャネルでの顧客体験向上に貢献するアプリです。初期費用なし、開発不要でShopifyで構築したオンラインストアとスマレジ・Squareで管理する店舗の間で顧客情報を一元化することで、共通でのポイント施策実施やメッセージ配信など、顧客体験の向上による売上増加をご支援しています。2024年12月時点で、Omni Hubの導入店舗数は2,500店舗を越え、連携会員数の総数は700万人を突破しました。
本アプリは、Shopify Experts、スマレジ Developers Expertに認定されている株式会社フィードフォースが提供しています。(※2つの認定を有している国内唯一の企業です。)
「Omni Hub」サービスサイト : https://omni-hub.jp/
「Omni Hub」Shopify アプリページ:https://apps.shopify.com/omni-hub?locale=ja
「Omni Hub」スマレジ アプリページ : https://apps.smaregi.jp/apps/114
「Omni Hub」Square アプリマーケットページ:https://squareup.com/jp/ja/app-marketplace/app/omni-hub-shopify
「Omni Hub」サポートページ:https://omni-hub.notion.site/Omni-Hub-00d28b314cfa4b27b4e1f470be99ac4b