【図解】Omni Hubの会員コード引き継ぎ・ポイント引き継ぎの流れ

Omni Hubの導入を検討している際、既に「スマレジ」などでOmni Hub導入前から管理されている会員情報を引き継ぎたいと考えるケースがあります。特に既存の会員コード（※1）や、ポイントプログラムを移行したいというご相談は少なくありません。
こうした背景には、「社内運用の都合上、会員コードを維持したい」「お客様のポイントを引き継いで利便性を落とさないようにしたい」といった理由があります。

Omni Hubでは、これらのニーズに応えるため「会員コード引き継ぎ機能」および「ポイント引き継ぎ機能」を提供しています。しかし、この機能の仕組みは少し理解し難い部分もあるため、この記事では図を用いながらより詳しく解説します。

なお、この記事で解説している「ポイント引き継ぎ機能」とは、Omni Hubのポイント管理機能を利用する場合を想定しています。「VIP」や「どこポイ」など、他のアプリを利用しポイントを引き継ぐ場合には、対応方法が異なりますので、各アプリの仕様をご確認ください。

（※1）会員コードとは、会員バーコードの元となっている文字列で、お客様に紐付いているID番号を指します。

Omni Hubを利用することで、オンラインストア（Shopify）上に登録されている顧客情報をPOSシステムへ連携し、顧客情報の一元管理をすることが可能になります。Omni Hubでは、この仕組みを「カスタマー連携（会員連携）」と呼んでいます。

この「カスタマー連携」は、お客様が店舗で会員バーコードを表示した時など、連携が必要な特定のタイミングにのみ実行されます。

このように連携するタイミングを限定している理由の一つとして、Omni Hubの料金体系が関係しています。具体的には、Omni Hubでは「Shopifyからスマレジへ連携した顧客数」に基づく料金であるため、必要最小限のカスタマー連携を実行しているのです。

例えば、オンラインストア上に登録されているすべての顧客情報を一度にPOSシステムへ連携すると、休眠状態の顧客情報までも連携されてしまいます。このような不要な連携を避けるため、実際に連携が必要なタイミングでのみ顧客情報を連携し、事業者様の運用コストを最小化しています。

顧客情報の連携が実行される具体的タイミングについては、下記の記事もご覧ください。
【関連記事】Shopify → スマレジ間の会員連携の仕様

「会員コード引き継ぎ機能」とは、スマレジや外部プラットフォームなどで管理されている会員コードの情報を、Omni Hubで引き継ぐ機能です。これにより、既存の会員情報を利用することができます。
また、「ポイント引き継ぎ機能」とは、既にお客様が保持しているポイントをOmni Hubのポイント管理機能で引き継ぐ機能です。

どちらも、すでにお客様とのさまざまな接点を構築している場合、その接点を引き続き活用できるため、多くの事業者様にご利用いただいている機能です。

なお、「会員コード引き継ぎ機能」「ポイント引き継ぎ機能」の実施には前提条件があります。詳しくはOmni Hubサポート窓口＜ omni-hub@feedforce.jp ＞までお問い合わせください。

前述の通り、カスタマー連携は「実際に連携が必要なタイミング」で実行されます。
そのため、単に「会員コード引き継ぎ」や「ポイント引き継ぎ」を行っただけでは、「引き継ぎが実行された」状態にとどまり、「カスタマー連携」は行われません。

まずは、Omni Hub上で会員コードやポイントを「引き継ぎ済み」の状態にした上で、「カスタマー連携」を実行する際に、引き継がれた会員コードやポイントをお客様へ付与する仕組みとなっています。

会員コードやポイントの引き継ぎを一度行うと「なかったこと」にはできません。失敗を避けるためにも、適切な計画を立てテストを実施しながら進めましょう。

※ポイント引き継ぎはOmni Hubのポイント管理機能に関する内容です。VIPやどこポイへポイントを引き継ぐ場合には、VIPやどこポイの仕様が反映されます。

今回は、Omni Hubの「会員コード引き継ぎ機能」「ポイント引き継ぎ機能」について解説しました。
企業の資産とも言える顧客情報の適切な管理と維持は非常に重要です。さらに、顧客情報やポイントのスムーズな移行は、お客様の利便性を向上させるだけでなく、企業に対する信頼感を高め、ブランドイメージの向上にも繋がります。

Omni Hubでは、事業者様の具体的な状況を踏まえ、会員コードやポイントの引き継ぎ方法をご案内し、導入をサポートしています。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。