小売事業者がお客さまとの関係性を構築する上で重要なことの一つが、それぞれのお客さまが「どの商品を購入したのか」を把握することです。
皆さんも、一人の消費者として「特定の商品だけポイント2倍」というキャンペーンを見たり、「購入したセーターのコーディネートはこちら」などの商品を軸にした案内を受けたことがあるのではないでしょうか。
実店舗とオンラインストアを運営する小売事業者では、複数の販売チャネルで同一の商品を取り扱っていることも多いですが、この場合に重要になるのが、システムがチャネルをまたいで同一商品を正しく認識できるようにすること(商品同一視)です。
実店舗とオンラインストアの間でお客さまの購買情報を一元化するOmni Hubも、商品同一視は非常に重要な要素だと捉えています。この記事では、Omni Hubがどのように商品同一視を行うのかや、これによるメリットについて解説します。
Omni Hubの商品同一視の動作内容
商品同一視とは、実店舗(POSシステム)とオンラインストアという異なるプラットフォームの間で、それぞれに存在する商品が「同一である」とみなせるようにすることを指します。
具体的には、Omni Hubでは以下のようにそれぞれの商品の識別子(ID)を一致させることで、「それぞれのプラットフォームに登録されている商品が同一である」とみなせるようになります。
| プラットフォーム | 商品の識別子(ID) |
|---|---|
| Shopify | 商品バリエーションのSKUまたはバーコード |
| スマレジ | 商品の商品コード |
| Square | 商品の GTIN または SKU |

商品同一視における注意点として、Omni Hubはそれぞれのプラットフォームに登録された商品を同一であると判定するのみであり、その間で「商品情報や在庫情報を同期する」ことは行いません。(※1)
※1:ただし、店頭購入品配送機能を利用する場合のみ、在庫情報を変動させます。
商品同一視によるメリット
商品同一視のメリットは、異なるプラットフォーム間で商品情報をより正確に取り扱えるようになることです。これによる効果について、「Omni Hubの機能活用」「Shopifyの機能活用」「お客さまの利便性」の3点から解説します。
商品同一視を前提とするOmni Hubの機能(店舗在庫表示・店頭購入品配送)が利用できる
Omni Hubで提供する「店舗在庫表示機能」(オンラインストアで店舗の商品在庫を表示する機能)と、「店頭購入品配送機能」(店舗で購入した商品を指定した住所へ配送できるようにする機能)は、商品同一視を前提として動作する仕組みになっています。
これらの機能は店舗とオンラインストアの間のお客さまの流れや購買体験を向上させる機能であり、機能を活用していただくことで、より効果的な事業運営が実現できるでしょう。
Shopifyの提供する機能を最大限活用できる
商品同一視の最大のメリットの一つが、Shopify上での商品データの活用幅の拡大です。
商品同一視が行われた状態でOmni Hubが購買情報を一元化することで、例えば以下のことができるようになります。
- レポート上で「特定の商品のオンライン・オフラインを横断した会員の購買行動」を分析する
- どこポイやVIPといったポイントアプリ上で「特定の商品を購入でポイント2倍」施策を行う
- Shopify Flowで「商品A購入者にタグを付ける」「特定のカテゴリの商品を購入した人にのみLINEメッセージを送る」などの施策を行う
Shopifyでは商品データを活用した分析や施策を幅広く行えますが、この施策を店舗と共通化し、さらに便利な購買体験を実現できるようになります。
お客さまの購買後の利便性が向上する
実店舗の購買情報が一元化されることで、お客さまは会員マイページで自身の購入履歴を把握できますが、商品同一視が行われることで、具体的に実店舗で購入した商品をShopify上の商品情報と紐づけて確認できるようになります。
これによって、お客さまは自身の購買履歴から商品情報にアクセスすることができ、容易に商品情報を再確認したり、再購入することができるようになります。(※2)
※2:ご利用のテーマ等の仕組みに依存するため、上記動作が行われない場合もあります。
商品同一視のよくある質問・注意点
この商品同一視を行う上での注意点やよくある質問について以下で整理します。
Omni Hubを使用するうえで、商品同一視は必須ですか?
商品同一視は必須ではありません。
商品同一視が行われていない場合でも、Omni Hubによる購買情報の一元化は動作します。
店舗でしか販売していない商品を同一視したい場合にはどうしたらいいですか?
同一視を行う商品は各プラットフォームで販売可能である必要はありません。例えばShopifyの商品に関しては、商品ステータスが「下書き」や「アーカイブ」の状態であっても商品同一視の対象となります。
そのため、店舗限定商品など、オンラインストアで販売していない商品で商品同一視を行う場合には、上記のような商品ステータスを活用することをオススメしています。
その他にもよくある商品同一視に関するご質問は以下のヘルプページにも記載していますので、合わせてご参考ください。
参考ヘルプ:プラットフォーム間の商品同一視
まとめ
Omni Hubの商品同一視を活用することで、Omni HubやShopifyの力を最大限引き出し、より効率的な事業運営を行えるようになります。
とはいえ、商品同一視のためには、商品データを整備し直す必要もあり、骨の折れるテーマになりやすいことも事実です。
Omni Hubのサポート窓口では、商品データをどのように整理するかや、同一視した商品情報をどのように活用するのか、といったご相談にも対応していますので、お気軽にご相談ください。
