クーポンは、消費者にとってお得にお買い物ができる身近な仕組みであり、企業にとっても売上向上や購入のきっかけづくりに広く活用されています。
このようなクーポンは、利用対象を「ECサイトだけ」「特定の店舗だけ」といった形で限定することで特定チャネルの売上向上に寄与する一方、「店舗でもECでも使える」形にすることで、お客さまがどこで商品を購入してもお得に買い物ができる体験となり、チャネルをまたいだ購買を後押しします。
本記事では、クーポン配布の基本的な考え方を整理したうえで、「店舗とECで共通のクーポンを発行する」ことで実現できる施策について解説します。

クーポン施策の基本
クーポンとは、特定の商品や注文に対して割引や特典を提供する仕組みです。
ECサイトではチェックアウト時のコード入力、店舗では画面提示やバーコードスキャンなどを通じて会計に適用して利用されます。
クーポンの主な役割は、お客様に購買の「きっかけ」を提供することです。
購入を迷っている状態から一歩踏み出してもらうための後押しとなり、購買ハードルを下げる効果があります。
一方、配布対象や利用条件の設計を誤ると、「クーポンがなくても購入してくれた人へのクーポン発行」や「同一ユーザーの複数度クーポン利用」など、意図しない販管費の増大につながる可能性もあるため、施策設計には注意が必要です。
店舗・EC共通クーポン施策の3つの特徴
店舗とECサイトで共通して使えるクーポンには、大きく3つの特徴があります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
1. 「即効性」と「行動喚起力」の高さ
クーポンは、「今日だけ使える10%OFF」や「今週限定の500円引き」のように、利用期限や条件を設けることで、強い行動喚起力を発揮します。
お客様にとってはメリットが直感的に理解しやすく、「来店」や「ECサイトへの訪問」、さらには「その場での購入」といった具体的な行動につながりやすい、即効性のある施策です。
2. 新規顧客や休眠顧客へのアプローチに強い
「会員登録で利用できる初回購入限定500円引きクーポン」のようなインセンティブは、初回購入者の会員登録や購入の後押しにつながります。
オンラインでブランドや商品に出会うきっかけが拡大している現在、「オンラインでの初回購入は不安なので、できれば店舗で商品を試してみたい」と感じる消費者も増えています。
そのようなお客さまに対して「店舗でもオンラインストアでも同様にクーポンが使える」と訴求できると、お客さまは自身の状況にあわせて商品を検討し、安心して購入することができます。
同様に、「2年以上購買がないお客さま」のような休眠顧客に対しても、「特別オファー」としてクーポンを発行することで、特別感を感じてもらいやすくなり、自社サイトや店舗に回帰するきっかけにもなり得ます。
3. 店舗とECサイトの相互利用を促進できる
共通クーポンは、上記のような「オンラインで商品を知って店舗で実物を見る」だけではなく、「店舗で商品を見て検討した人」にも効果的です。
店舗で商品を見たが、購入する踏ん切りがつかなかったとしても、オンラインストアで同じようにクーポンが利用できることで、「ECサイトで改めて商品を見て購入する」という体験もスムーズに提供できるようになります。
チャネルをまたいだ購買行動を自然に行える体験設計を行うことで、お客さまの購入への満足度を高め、継続的な店舗・ECの併用によるLTV向上が期待できます。
また、クリスマスや周年祭、POP UPイベントなどのキャンペーンとも相性が良く、こうした施策と組み合わせることで、オンライン・オフラインを横断した販促施策を設計しやすくなります。
Omni Hubの「共通クーポン機能」とは
もし「Shopify」と「スマレジ」をご利用中であれば、Omni Hubを使うことで、店舗・EC共通クーポン施策を簡単に実現できます。
Shopifyで作成したクーポンを店舗(スマレジ)でもそのまま利用できるようになるため、これまで分断されていた販促施策を一つに統合できます。
これにより、運用負荷を抑えながら、チャネルを横断した一貫性のある施策を実行できるようになります。
店舗のレジでは、お客様が提示したクーポンのバーコードをスキャンするだけで簡単に割引が適用されます。また、クーポンの割引条件、有効期限などの設定はすべてShopify側で一元管理できます。そのためクーポン利用状況などの分析もShopify上で完結し、運用負荷を軽減するとともに、重複施策を抑制できます。

「共通クーポン機能」の施策例
続いてOmni Hubの「共通クーポン機能」を活用した具体的な施策例をご紹介します。
「共通クーポン機能」は、Omni Hubの「来店チェックイン機能」と組み合わせて活用できます。
店舗やPOP UPなどのイベントに来店したお客様に特定のQRコードを読み込んでもらい、チェックイン操作を行うことで、店舗とECサイト共通で利用できるクーポンを配布します。
さらに、クーポンの有効期限を当日中などに設定することで、「その場で店舗購入」「一度検討し、後からECサイトで購入」といった行動につなげることが期待できます。

来店チェックイン機能については以下の記事もご参照ください。
まとめ
「店舗・EC共通クーポン施策」は、お客様にとってわかりやすく、購買行動を後押しする施策の一つです。店舗とECサイトでクーポンが共通化されることで、お客様はチャネルの壁を意識することなく、いつでも自分に合った場所でお買い物を楽しむことができます。
店舗とECの連携やクーポン施策、チャネルを横断した販促について、「自社の場合はどのように設計すべきか知りたい」「具体的な運用イメージを知りたい」といった場合は、ぜひお気軽にOmni Hubチームまでご相談ください。