私たちの日常生活では、オンラインで時間を選ばずに気軽にお買い物をすることも多くなりました。一方で、実店舗には実際の商品を見て楽しむという魅力があります。
企業は来店されたお客様に店舗ならではの体験を楽しんでもらうと同時に、継続的な接点を持つことが重要になってきています。
とはいえ、「店舗でお買い上げされなかった方とどのように接点を作ったらいいのか」とお考えの方も多いのではないでしょうか?
そのようなお悩みをお持ちの方に、今回は近年話題になっている 「来店チェックイン」の概要や、来店をきっかけにお客様と接点を持つ方法をご紹介します。
来店チェックインとは?
来店チェックインとは、お客様が実店舗に訪問し、チェックイン操作を行うことで特典やサービスを受けられる仕組みです。
具体的には、お客様が来店してスマートフォンでチェックイン操作をすると、ポイントやクーポンの獲得、サンプル商品のプレゼントなど、さまざまな特典を受けることができます。
例えば、無印良品では、スマートフォンアプリ「MUJI passport」で店舗にチェックインすることで、MUJIマイルやスタンプを獲得することができます。(参考:無印良品 よくある質問(FAQ) > チェックイン )
来店チェックインのメリット
続いて、来店チェックインがなぜ話題になっているのか?を理解するために、来店チェックインが持つメリットを4つご紹介します。
1. 店舗への来店を促せる
来店チェックインは、お客様にとって実店舗を訪れる理由のひとつになります。
お客様にとって、「買わなくてもお店に行くだけでメリットが生まれる」状態を作りやすくなりますので、これまでオンラインでしか購入していなかったお客様が店舗に来店したり、外出先の近くに店舗があった場合に、来店チェックインを目的のひとつとしてふらっと足を運ぶなどのケースが増えるかもしれません。
2. 来店リピートの機会を増やせる
来店チェックインは、お客様に「また来たい」と思わせるきっかけとなり、店舗への来店回数を増やす効果が期待できます。
その結果、お客様が店舗と接する機会が増えることで、自然とお店への愛着やブランドに対する信頼も高まり、ファンになっていただける可能性が広がるでしょう。
3. ECサイトでの購入も促せる
来店チェックインは、店舗だけでなくオンラインストアの販売促進にもつなげることができます。
例えば、店舗で試着したものの購入に至らなかったお客様を抽出し、メッセージを配信することで、帰宅後にオンラインストアで検討、購入する機会を創出し、お客様に多様な購買手段を提供することもできます。
4. 顧客データの収集・分析ができる
来店チェックインを行うと、いつ、誰が、どこでチェックインをしたかのデータを収集することができます。
例えば、ある特定の店舗や時間帯にチェックインが多数発生している場合、それに合わせたキャンペーンや特定商品の売り出しなどを行うことも考えられるでしょう。
このように、単に来店のきっかけを作るだけでなく、その後の施策にまでつなげることで、販売機会の創出や、顧客満足度の向上に結びつけることが大事です。
Omni Hubの『来店チェックイン機能』とは
Omni Hubの『来店チェックイン機能』は事業者様が事前に用意したQRコードを、来店したお客様が読み取り、チェックイン操作を行うことで、店舗への来店を識別する機能です。
本機能はチェックイン操作を行うことによって『Shopify Flow』のトリガーが発火する仕組みになっています。
(参考:Omni Hub サポートページ「来店チェックイン機能の概要と使い方」)
Shopify Flowとは
Shopify Flowとは、さまざまな業務プロセスを自動化できる無料のShopifyアプリで、トリガー(発動条件)とアクションで構成されています。
例えば、「会員が作成されたら、〇〇という顧客タグを付与する」といったワークフローを組むことで、このような操作を自動で行うことができます。(参考:Shopifyヘルプセンター「Shopify Flow」)
Omni Hubの『来店チェックイン機能』でShopify Flowのトリガーを発火させ、事前に設定しておいた「顧客タグの付与」や「来店ポイントの付与」「メッセージの自動配信」など、さまざまなアクションを設定することで、各事業者様に合わせた幅広い施策を展開できます。
Omni Hub『来店チェックイン機能』の施策例
続いて、Omni Hubの『来店チェックイン機能』を活用した施策例を3つご紹介します。
1. 来店特典としてオンラインストアで利用できるクーポンを配布
日々多くのお客様が店舗に来店し、商品に興味を持っていただいていると思いますが、「また今度にしよう」とその場での購入を見送る方も少なくありません。
従来はこうしたお客様と接点を持つことは難しかったのですが、『来店チェックイン機能』を活用すれば、オンラインで新たな接点を作れます。
例えば、店頭で購入されなかったお客様にオンラインストアで利用できるクーポンを配布することで、再度商品をチェックしてもらえるかもしれません。
このように、店舗での体験を足がかりにオンラインへお客様をスムーズに誘導することで、オンラインでの売上拡大や新たな収益機会を生み出すことが期待できます。
2. 来店ポイントの付与
ターミナル駅や商業施設の近くにある店舗では、移動中や帰宅途中にふらっと立ち寄って商品を見たり、店内の雰囲気を楽しんだりするお客様も多くいらっしゃいます。最近では、そういったお客様の来店を促進する手段として『来店ポイント』を導入する事業者様が増えています。
来店ポイントを付与することで、お客様が来店する理由を増やし、定期的な店舗訪問を促すことができます。その結果、さまざまな商品やサービスとの出会いの機会が広がり、新たな販売機会の拡大も期待できるでしょう。
3. スタンプラリー施策
店舗やイベントごとに異なるスタンプを集めるようなスタンプラリー施策を一度は目にしたり、経験したことがある方も多いのではないでしょうか?
『来店チェックイン機能』を活用することで、そういった施策も考えられるでしょう。
複数の拠点で店舗を展開したり、イベントを開催する事業者様で、それぞれの場所で異なる価値や体験を提供している場合、『お客様に各拠点へ足を運んでいただきたい』と考えられていると思います。
このようなスタンプラリーの施策を行うことでお客様が複数拠点へ訪問するきっかけを作り、お買い物以外でも各店舗やイベントならではの体験を楽しんでもらえるのではないでしょうか。
なお、Omni Hubを利用してこれらの内容を実現しようとする場合、Omni Hub以外のサービスの併用や、オンラインストアのコード編集などが必要になる場合もありますので、ご留意ください。
まとめ
今回は、来店チェックインの概要とメリットをご紹介すると共に、Omni Hubの機能である『来店チェックイン機能』の特徴と施策例をご紹介しました。
『来店チェックイン機能』は、来店したお客様が購入に至らなくても接点を持つことができ、各事業者様の強みを活かした施策を行える点が大きな魅力です。
来店チェックイン機能を活用した施策やOmni Hubに関するご相談があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。