お客様との継続的な関係性づくりや顧客体験の向上のため、店舗での会員登録を推進している事業者様も多いのではないでしょうか。

お客様の店舗での会員登録率を向上させるには、スタッフからの会員登録特典の案内が丁寧に行われることが重要です。
とはいえ、来店が集中する時間帯などでは、毎回の会計時に丁寧に会員登録をご案内するのは、スタッフにとって大きな負担です。
お客様側にとっても、急いでいるときに案内を受けたり、混雑のなかで登録手続きを求められることは、良い購買体験とは言えないでしょう。

こうした課題を解決するために、Omni Hubではレシートを利用して会員登録・ポイント後付けができる機能を提供しています。

この記事では、レジオペレーションに関するよくある課題と、レシートを活用した課題解決の実践例についてご説明します。

レジオペレーションによくある課題

店舗スタッフの役割とは、商品知識を磨いてお客様により良い提案をするなど、売上や顧客満足度の向上につながる業務を行うことです。

しかし実際には、自社ポイントの運用や商業施設側に指定されたオペレーション、複数の案内項目の把握・対応など、売上に繋がりづらい知識も多く求められます。
とくにレジ対応の場面では、それらの情報を正確に伝えつつ、お客様をお待たせしないように配慮する必要があるため、スタッフにとって負担になりがちです。

また、店舗でポイント制度を実施しているケースでは、会員証を出し忘れた場合のサポートなども発生します。

案内すべき情報が多く、かつ即時の対応が求められることで、店舗スタッフが注力すべき接客業務の時間や質を圧迫してしまうケースも少なくありません。

Omni Hubのレシート取引連携機能とは

会計時にレシートを発行しお客様に渡しますが、その中には店舗の案内など、会計以外の情報が盛り込まれていることが多くあります。

Omni Hubでは、そのレシート内にQRコードを印字し、そのQRコードをお客様が読み込んで会員登録やログインを行うことで、後からその会計情報に会員情報を紐づけることができる「レシート取引連携機能」を提供しています。

また、店舗・EC共通のポイントプログラムを実施している場合には、上記の紐づけ後にお客様がポイントを獲得することができます。

詳しくは以下の図をご参考ください。

※本記事で紹介している内容は、「スマレジ」を店舗で利用し、Shopifyで構築したオンラインストアと連携いただくことを前提としております。2025年7月時点では、スマレジ以外のPOSレジではレシート取引連携機能をご利用いただけません。

レシート取引連携のオペレーション例

レシート取引連携は、さまざまな業態・タイミングにおいて「スムーズなレジ対応」と「確実な会員登録・ポイント付与」を両立させることができる機能です。
ここでは、本機能の活用例をご紹介します。

お買い物の際に会員証を出そうとしたものの、会員証を探したりログインするのに手間取って焦ってしまった…という経験、誰もが消費者として経験したことがある「あるある」ですよね。

レシート取引連携を利用することで、お客様が会計前に慌てて会員登録をする必要がなくなり、ご自身のタイミングで、ゆっくり会員登録を進められます

また、ポイントプログラムを実施している場合によくあるのが「今日会員証を忘れちゃったから、次回の来店時に今日の分のポイントをつけてほしい」という依頼です。
お客様にとっては会員証を忘れても安心ではありますが、「手作業で付与ポイントを計算して、お客様情報を検索して打ち間違わないようにポイントをつける」という作業はレジ運営の負担になりがちです。

レシート取引連携を利用することで、スタッフによる手動でのポイント対応が不要となり、人的ミスのリスクも軽減できます。お客様から見ても、ご自身でポイントの後付けができるため再来店の手間が省かれますし、単に「ポイントが後から付く」だけではなく、「何を購入したのかも紐づけられる」という便利さがあり、体験価値の向上にもつながります。

生活の木様やMinimal様にて、実際にレシート取引連携をご活用中です。「お客様としても非常にわかりやすい」「店舗スタッフの手間や負担が軽減された」といったご感想もいただいております。

▼「生活の木」様 導入事例記事

▼「Minimal」様 導入事例記事

会計時には、施設のポイントカードや駐車券、ラッピングの有無、自社の会員制度など…多くの案内事項があり、それらを1つ1つ丁寧に対応するうちにレジ待ちの行列ができたり、接客が漏れて売上機会を逃したり…といったことが発生していたりしませんか?

レシート取引連携を利用すれば、会員登録のご案内を簡潔に伝えることができるようになります。
ポイントプログラムを実施している場合、「レシートのQRコードからご登録いただくと、本日のお買い物分にもポイントが付きます」と一言添えるだけで案内が完了し、レジの流れを妨げません。

前会計スタイルの飲食店やギフト包装が発生する小売店では、会計終了後に待ち時間が発生することがあります。
この時間を活用して「良ければレシートから会員登録してください」と案内することで、お客様側の「手持ち無沙汰」感を減らしたり、スタッフ側の「急がなければ」という焦りを軽減しながら会員登録の時間を確保できるようになります。

このように、シート取引連携は、会計時の会員登録の負担を抑えながらお客さまにポイントも獲得いただける機能です。
顧客体験を向上させつつ、店舗オペレーションの効率化も実現することができます。

まとめ

事業者としてお客様とのつながりを作るために、店舗での会員登録数を増やしたい。
一方で、店舗スタッフはすでに多くのやるべきことを抱えており、お客様の購買体験も損ないたくない。
そんな板挟みを解消し、お客様との関係構築を図るために「レシート取引連携」機能を提供しています。

お客様にとっても、店舗スタッフにとってもより良い形で会員登録率を向上させたいとお考えでしたら、ぜひ一度レシート取引連携の利用をご検討ください

本機能を通じて、店舗オペレーションや顧客体験向上のお手伝いができれば幸いです。ご不明な点がありましたら、Omni Hubチームまでお気軽にお問い合わせください!