人口減少や事業運営コスト高騰などの厳しい外部環境下にいる小売事業者にとって、既存のお客様の満足度を上げて、より多くのリピートを促すことや、お客様の声を活かすことによる事業運営効率化は、日に日に重要度を増しています。そのためには「誰が、いつ、どこで、何を購入したのか」といった顧客の購買行動を正確に把握することが必要です。しかし、店舗とECなど複数の販売接点を持つ場合、これらの顧客ごとの購買行動を正確に把握することが難しくなります。

Omni Hubは、顧客や顧客に紐づく購買情報を一元化することでこれらの課題を解消し、顧客体験の向上に寄与するサービスを提供しています。

本記事では、Omni Hubが「顧客情報一元化」を実現するために行っているコア機能「カスタマー連携機能」と「取引連携機能」についてご紹介します。

※顧客データベース管理に関するOmni Hubの考え方については、以下のブログ記事もご参照ください。
店舗とECを統合した顧客データベースを構築する際の考え方とは?

カスタマー連携機能

カスタマー連携(会員連携)機能ではShopifyなどのオンラインストア(ECシステム)上に存在する会員の情報を一定のタイミングでスマレジなどのPOSシステムに連携します。

本機能はオンラインストア上の会員情報を元に、POSシステム側にも同じ会員情報を作成する形で動作しています。
その結果、POSシステム上で会員情報が検索・利用できるような状態を実現しています。 

また、オンラインストア上には、店舗POSで読み取れる会員バーコードを表示します。
会員バーコードを店舗POSで読み取ることで、スムーズに会員照会し、会計を進められます。

(※1)「Omni Hub」における会員連携の仕様は、下記サポートページもご参照ください。
https://omni-hub.notion.site/Shopify-ccb3c731b1584b5db93c295c600b43cd

取引連携機能

取引連携機能では、上記のカスタマー連携によって連携された会員が紐づいているお客様の店舗の取引履歴を、スマレジなどのPOSシステムからShopifyなどのオンラインストアへ連携します。

本機能は、POSシステム上で作成された取引について、オンラインストア上でも同様の注文を作成する形で動作します。
これによって、一人ひとりのお客様の店舗・ECの購買履歴がオンラインストア上に集約される状態を実現しています。

(※2)「Omni Hub」における取引情報連携の仕様は、下記サポートページもご参照ください。
https://omni-hub.notion.site/98061e54a6bb4e859e5e9fbebeef45c2

上述の2つの機能により、オンラインストア上で「誰が・どこで・いつ・何を購入したのか」といった情報を把握できるようになります。

この顧客データを活用することで、企業やブランドのファン層を特定し、ロイヤリティプログラムの構築やメルマガ、LINE配信といった効果的なマーケティング施策に役立てることが可能です。

【参考】Omni Hubにおける店舗とECのポイント共通化の仕組み
Omni Hubによる「ポイント一元化」も、上述の2つの機能を基に実現されています。詳しい仕組みは、以下のブログ記事をご覧ください。

まとめ

多くの事業者様から、『Omni Hubを利用して「顧客情報一元化」「ポイント一元化」を実現したい』という「なりたい理想像」についてお問い合わせいただくことは多いですが、これを実現するための裏側の仕組みを把握いただくことで、より深い施策立案に活かせるのではないかと考えています。Omni Hubの機能を最大限活用し、より高い顧客満足の実現を一緒に目指していければと思います。

Omni Hubの機能や仕様に関する不明点や、顧客満足度向上を目指す上でのご相談などがありましたら、お気軽にOmni Hubサポート窓口までお問い合わせください。