Little Roomsは、“小さな幸せ、愛おしい暮らし”をコンセプトにインテリア雑貨の販売やコンテンツの発信を行うライフスタイルブランドです。Little Roomsが手掛ける、気持ちがゆるっとほぐれるような時間と空間をお届けするオリジナルソファブランド「LOOSY(ルージー)」は、ローンチ直後からSNSで爆発的に拡散、急成長を遂げています。

Little Roomsでは、SNSやECといったオンラインを中心に成長する中で、お客さまが持つ「座ってみたい」「実際の色を確かめたい」といった声に応えるため、LOOSYを中心としてポップアップ・ショールームというオフラインへの挑戦を進めています。
EC・SNS起点ブランドがリアルに踏み出す流れとオペレーションの試行錯誤、Omni Hubの「店頭購入品配送機能」を活用した効率的な店舗運営の状況についてお伺いしました。

Little Rooms

“小さな幸せ、愛おしい暮らし”をコンセプトに、ライフスタイルブランド「Little Rooms」や、“気持ちゆるまる、わたし時間”をコンセプトにしたオリジナルソファブランド「LOOSY」などを展開しています。
オンラインストア:https://littlerooms.jp/

インタビュイー

株式会社Little Rooms
取締役COO 佐藤 真緒 様
EC事業部 CX&オペレーション 水野 弥佳 様


SNS・EC起点のブランドが、リアルに踏み出した経緯と、現場運営の課題


私たちは2018年に創業しました。当時、韓国ではワンルームや1Kといった小さな部屋を自分らしく飾ってSNSに投稿するムーブメントがあり、そのようなおしゃれな部屋をキュレートして提案するInstagramメディアの運営や、そこで紹介されたお部屋のコーディネートを叶えられるような商品を販売するサイト「Little Rooms」の運営などを行ってきました。当初はセレクト商品の販売からスタートしましたが、徐々にオリジナル商品のラインナップを拡充していき、2024年にはビーズソファブランド「LOOSY」をローンチしました
LOOSYのローンチ時には、創業当初から社内にナレッジを蓄積してきたSNSマーケティングに重点的に取り組みましたブランドマネージャーの等身大の発信などが InstagramやTikTok、Xで注目いただけたこともあり、認知を広げながら売上としても成長している状況です。

LOOSYビーズソファ

ビーズソファをはじめとする家具は、店舗で実際に試して気に入って買うのが基本だと思っていますLOOSYでも、「実際に試すことはできますか?」というお問い合わせを非常に多くいただいていて、Googleの検索窓に「LOOSY ソファ」と入力すると「店舗」という検索語句のサジェストも出ていたので、ニーズがあるのは明らかでした

2025年には数度ポップアップを開催し、「どういう広さで、どれくらいの人数で、どう回すのがいいか」といったことも試行錯誤しています。水野は前職でオフライン店舗の運営を担当していたので、細かいところは彼女の経験を元に設計しています。

「実際に試したい」という声が多かったこともあり、集客には困りませんでした。むしろ、大勢の方が来てくださったことで、ソファに座れない人が出て不満につながってしまったり、「リアルな場を運営する」ことの難しさを痛感しましたね。

一番大変だったのが受注後のオペレーションです。ソファという商材特性上、ポップアップに多くの在庫は置けないですし、お客さまも持ち帰ることが難しいです。
そのため、ポップアップでは注文を受け付けてご指定の住所に配送する形になっているのですが、お客さまには決済後にQRコードを読み込んでGoogleフォームに住所を入力してもらう必要があり、スタッフも店舗で受け付けた注文情報を配送システムに都度転記していました

さらに、商品在庫はECとポップアップで共通なので、ポップアップで販売された分はECの在庫も調整する必要があります。LOOSYはソファ本体とカバーを組み合わせて購入いただく商品なので、本体とカバーそれぞれを都度手動で在庫調整しなければならず、オットマンやクッションとそのカバーまで購入いただいた際には、1件の注文で6箇所の在庫を手動で減らす必要がありました。手動調整に伴う在庫ズレも発生し、管理コストが高かったです

(画像左)EC事業部 CX&オペレーション 水野様 (画像右)取締役COO 佐藤様

「店頭購入品配送機能」が解決した、「配送型ポップアップ」のオペレーション


2025年にポップアップを開催するタイミングから「Shopifyを使っていて店舗運営をするのであればOmni Hubを使って店舗とオンラインを連携するのがオススメ」という話を聞いていたので、活用したいという気持ちはあったんです。しかし、2025年時点ではOmni Hubは「店舗での商品引き渡し」を前提にしたサービスになっていたので、私たちのような配送を前提とした店舗運営での活用が難しく、導入を見送っていました。

その後、2026年にオフィスを移転し、ショールームを開設するタイミングで、Omni Hubから「店頭購入品配送機能を公開した」という連絡をいただき、「まさにこれまで抱えていた課題を解決できる」と思い、導入を決意しました。機能の話を聞いたのが、期間限定ショールームの開催2週間前とギリギリだったのですが(笑)、迅速にサポートいただいて、円滑に導入できました。

ショールームでは、決済を完了した後に、お客さまご自身のスマートフォンで店頭購入品配送機能で印刷されるレシートのQRコードを読み込んでいただき、配送先の住所を入力してもらいます。入力した情報がShopifyの注文データに直接連携されるので、配送先をスタッフが手動で入力する手間も、在庫を手動調整する手間もなくなり、圧倒的に運用負荷が軽減されました

店頭購入品配送機能 利用時の流れ

配送先住所を「会計後にすぐ入力します」という方もいれば、「次の予定があるので後で」という方もいて、その場の状況に合わせて柔軟に対応できるのも良いですね。その場で入力されない方には「本日中にお願いします」と念押しすることで、今のところ「住所が入力されていない」という状況は発生していません。以前は住所入力時の登録ミスもありましたが、お客さま自身で入力していただくことでそこも解消されました

来場者へのアンケートでは、満足度が5点満点中平均4.49点で、「購入意欲が高まった」と回答いただいた方が約80%と、一定の成果を出せたのではないかと考えています。「色やサイズを一緒に考えてもらえて楽しかった」というお声をたくさんいただいたり、LOOSYを実際に持っていただいて「え、こんなに軽いの!?」というリアクションを見たりして、私たち自身もとても楽しく開催できました。

今回のショールームでは「LOOSY ROOM」という部屋全体のコーディネートを再現したモデルルームも設けました。フローリングの床にベッドやLittle Roomsが扱う家具、LOOSYのソファを組み合わせた、実際の部屋に近い空間です。「こういうお部屋を作りたい!」という声もいただいて、LOOSYだけでなく、Little Rooms全体の商品への興味も高まったと思います

ソファは特性上、引っ越しのタイミングでの購入が多いので、来場後にオンラインで買う方も多いのですが、今回も同じように購入いただく状況が発生していて、手応えを感じています

試行錯誤しながら進める、オフラインの情報取得とCRM施策


ショールームの運営は「オンラインストアで来場予約」したうえで、「来店時にチェックイン」し、「購入時に会員証を提示する」流れで開始したのですが、いくつか難しい点があることが分かりました

まず、「オンラインストアでの来場予約」は、Shopifyアプリを利用して「0円の来場予約」商品を購入してもらう形になっているのですが、この場合、売上0円の購入が多く生まれてしまい、広告の学習データやShopify上の顧客ごとの購入回数計測に影響することが分かりました。データの正確性を保つために、この「来場予約」は今は行わなくなりました。

続いて、「来店時のチェックイン」についてです。私たちの商品は「試して後からECで買う」ことも多いので、来場管理のためにもチェックインをしてもらっていたのですが、どうしてもチェックインの案内の手間がかかってしまいました。お客さまが商品を試す時間も減ってしまっていたので、チェックインも今は行っていません。
この場合、「来場後にECで購入した」ことの追跡が難しくなるので、どうバランスを取るかを試行錯誤しています。

今は来場時にLINEを友達登録してもらい、展示商品のカタログリンクを送る、LINE連携でクーポンをもらえるという仕組みで運用しています。オフラインでのデータ取得は非常に重要なテーマなので、引き続き試していきたいと思っています

今のショールームは、LOOSYをすでに知っている方が「最終確認」に来る場所になっています。それはそれでとても大切な役割なのですが、せっかく代官山にも中目黒にも恵比寿にも歩いて行ける場所にあるので、「偶然の出会い」を生む場としても使っていきたいと考えています。ただのショールームではなく、イベントやコンテンツを通じて、ブランドをまだ知らない人にも立ち寄っていただけるような場にしていきたいですね

加えて、実店舗運営は、素直に「楽しいな」と思いました。生成AIが普及して、オンラインの運営がどんどん効率化される中で、実店舗を通じてお客さまにリアルに会えることの価値が高まっている実感があります2026年3月には大阪でのポップアップも開催しましたが、このような形で全国の多くの方に出会う機会を作り、立ち寄っていただけるようにしたいですね。

CRMについては、まだ取り組み始めたばかりです。LOOSYをローンチしてからは、「LOOSYは知っているけどLittle Roomsは知らなかった」というお客さまも増えてきています。LOOSYを購入したお客さまに周辺商品を提案したり、部屋のコーディネートごとまとめて購入できるようなプロダクト展開を進めることで、お客さまが何度も戻ってきたくなるブランドにしていきたいと考えています。そのための会員プログラムやCRMの構築は、今後本格的に取り組んでいくことになると思います

店頭購入品配送機能ができたことで、現場運営が本当に楽になりました!まだできたばかりの機能なので、今後のアップデートにも期待しています。特にお願いしたいのが、配送日時指定への対応です。今は口頭でお客さまから希望を聞いて、後からシステムに入力しているので、ここが機能に取り込まれると現場のオペレーションが大幅に改善します。難しい話だろうなと思っているのですが、楽しみにしています。

私たちはオフラインの現場運営をまだまだ勉強中ですので、他社さんの取り組みなどもぜひ教えていただけると嬉しいなと思っています!

LOOSY SHOWROOM

※この記事は、2026年4月に実施したインタビューに基づいて作成したものです。
※記事の内容は掲載時点のものです。


Little Rooms株式会社について


「Little Rooms(リトルルームス)」は、”小さな幸せ、愛おしい暮らし”をコンセプトに、インテリア雑貨の販売やコンテンツの発信をおこなうライフスタイルブランドです。

会社名:Little Rooms株式会社
住所:東京都渋谷区恵比寿南3-4-14 オーベル代官山DE1階・2階
代表取締役:平 貴衣
事業内容:EC事業、サブスクリプション事業、ソリューション事業
公式オンラインストア:https://littlerooms.jp/

オムニチャネル会員連携アプリ「Omni Hub」について


「Omni Hub」(オムニハブ)は、「店舗とECをつなぎ、購買体験をアップデートする」をミッションに掲げる、オムニチャネルでの顧客体験向上に貢献するアプリです。初期費用なし、開発不要でオンラインストアとクラウドPOSレジ(スマレジ・Square)間の顧客情報を一元化し、チャネルを横断したポイントプログラムやCRM施策の実現をサポートします。
オンラインとオフラインを横断する顧客体験の一貫性を高め、ロイヤリティ向上やLTV最大化を目指す企業に広く導入されています。

「Omni Hub」サービスサイト : https://omni-hub.jp/
「Omni Hub」Shopify アプリページ:https://apps.shopify.com/omni-hub?locale=ja
「Omni Hub」スマレジ アプリページ : https://apps.smaregi.jp/apps/114
「Omni Hub」Square アプリマーケットページ:https://squareup.com/jp/ja/app-marketplace/app/omni-hub-shopify
「Omni Hub」サポートページ:https://omni-hub.notion.site/Omni-Hub-00d28b314cfa4b27b4e1f470be99ac4b