最近では、お客様の購買行動形態としてオンライン(ECサイト)とオフライン(実店舗)を行き来する「オムニチャネル」が当たり前になっています。
オンラインストアやSNSで商品を見つけた際に、まず「近くの店舗に在庫があるかな?」と調べてみた、という行動は皆さんの消費生活の中でも一度は経験があるのではないでしょうか。

この記事では、そんなお客様の「お店に在庫があるかを確認したい」という気持ちに応えるために、商品の店舗在庫をオンラインで表示する利点や、導入の流れについて解説します。

お客様にとっての「店舗在庫が見える」メリット

お客様は、どのような場面において「お店の在庫を知れると便利!」と思うのかをまずは整理しましょう。

例えば、「急にお出かけの予定が入った」「出張先で服を汚してしまい、急いで代わりの衣類が必要になった」「結婚式に参加するのに、用意が一部足りなかった」など、差し迫った理由があり「すぐにこのアイテムが欲しい」と商品を探すお客様も少なくありません。

こうした「すぐに使いたい」というニーズに応えられるのは、店舗ならではの強みです。
事前に確実に在庫がある店舗を知ることができれば、お客様も安心して来店できます

ユニクロでは、オンラインストアやモバイルアプリ上で商品の店舗在庫が確認可能です。また、店舗在庫をオンラインで購入し、店舗で受け取れる「ORDER & PICK」サービスも展開しています。

▼ ユニクロ オンラインストア
https://www.uniqlo.com/jp/ja/

▼「ORDER & PICK」について
https://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/100006752

オンラインストアやSNSで気になる洋服や靴を見つけて、「実物の色味や素材感を確かめたり、試着してから買いたい」というのは、購買行動における「あるある」ですよね。また、家具や雑貨も、サイズ感や使い心地を店頭で確かめたいというケースが少なくありません。

そんなとき、事前に店舗在庫がわかれば、購入を迷っている段階での来店に繋がるでしょう。

ロンドン発のファッションネイルブランド「NAILS INC」は、ネイルポリッシュのボトルデザインに特徴があり、ボトルの底に自分の爪を置くだけでそのカラーの仕上がりをイメージできるようになっています。
オンラインストア上で各商品の店舗在庫を表示しており、数量限定やSNSで人気の商品も在庫があるお店を確認してから来店できるので、実物の色味を見ながらお買い物が楽しめます。

▼NAILS INC オンラインストア
https://nailsinc.jp/

商品の在庫表示が店舗に与える好影響

店舗在庫表示が店舗運営にもたらす効果として、「ついで買いの機会の増加」や「スタッフの負荷軽減」が挙げられます。

オンラインストアで購入する場合は、欲しいものをピンポイントで探して購入する「目的買い」をする方も多いのではないでしょうか。
一方で、店舗に足を運ぶと、目的の商品以外にもさまざまな商品に出会えるため、「ついで買い」が生まれやすくなります

店舗在庫をオンラインで表示することで、お客様の目的買いの期待に応えながら、ついで買いの機会も広げることができます。

また、店舗運営でよくあるスタッフの負担の一つがお客様からの「在庫はありますか?」という問い合わせです。在庫有無を店頭やバックヤードで確認する必要があるので、回答に時間がかかってしまうことも多いのではないでしょうか。
事前に在庫状況を見える化しておけば問い合わせ対応の負担が減り、スタッフは接客や提案に集中しやすくなります

商品の店舗在庫をオンラインに表示する方法

では、店舗在庫をオンラインストアの商品ページに表示するにはどうしたら良いのかを改めて考えていきましょう。
店舗在庫をオンラインストアで表示するには、大きく分けて以下の3ステップが必要です。

各店舗の在庫状況を正しく把握できる仕組みを整えます
POSレジの販売に合わせて自動で在庫が更新される在庫管理システムが理想的です。
また、次のステップに記載する通り、「在庫情報の取得」ができるシステムであることも重要です。

管理している在庫情報を、表示したい場所(オンラインストア等)で取得できるようにします
この方法は、利用している在庫管理システムの仕様や、表示先によって異なります。
APIによる自動連携、CSVデータでの手動連携、自動化できるアプリの活用など、さまざまな方法があります。

最後に、お客様にわかりやすく在庫情報を表示します。
具体的な在庫数、というよりは、「在庫あり」の「◯」、「在庫わずか」の「△」、「在庫なし」の「×」と表示するのが良いでしょう。◯△×を表示する在庫数の閾値をあらかじめ決めておきましょう。

もし、「Shopify」と「スマレジ」をご利用中であれば、Omni Hubを使うことで、簡単に店舗在庫をShopifyストアにリアルタイム表示できます。
上記の3ステップをクリアでき、特別な開発も不要です。

前述の「NAILS INC」さまの事例も、Omni Hubを活用して店舗在庫表示を実現しています。

▼ Omni Hubサポートページ:店舗在庫表示機能
https://omni-hub.notion.site/4d112a9568404a1fbd4bffd7a7823785

まとめ

店舗在庫表示は、お客様の商品をもっと知りたい、今すぐ買いたいという期待に応える仕組みです。
お客様により良いお買い物の体験を提供するとともに、店舗の販売チャンスを最大化していきましょう!

もし、Omni Hubを使った店舗在庫表示にご興味があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。